上司や先輩が異動・退職する時にはどのようなメッセージを贈れば良いのでしょうか。部署や支所の異動、転職、定年退職、結婚、出産などシーン別の文例を紹介します。関わりが薄くそれほど親しくない相手への場合のコツも参考にしてみてください。
異動・退職する上司・先輩へ贈るメッセージのポイント
異動・退職する上司へのメッセージ 基本3要素
基本の3要素。これを押さえておけば、まずは失敗なし!
・宛名・名前を書く
・ねぎらい・感謝の気持ちを伝える
・丁寧な言葉で伝える
「〇〇部長」「〇〇さん」というように、書き出しに相手の名前を入れると、受け取った相手は「自分に向けられたメッセージなんだ」と実感することができます。
また、メッセージ上で欠かせないのが「ねぎらい」「感謝」の気持ちです。これまでお世話になったことへのお礼をメインに据えるとメッセージが考えやすいでしょう。お世話になった具体的なエピソードを絡めれば、ぐっと気持ちがこもります。
「ご苦労様でした」ではなく「お疲れ様でした」を使うというように、言葉遣いも気持ちを表すもの。例えフランクな関係であっても、上司が目上の人であることを忘れずに最低限の言葉のマナーは頭の中に入れておきたいものです。
異動・退職する上司へのメッセージ NG要素
相手が「こんなメッセージはいやだ…!」と感じてしまうかもしれない、NG要素を紹介するよ。
・「親しくないから…」とテンプレ感満載
「正直、あまり関わりがないし親しくもない…」という場合でも、あまりにもテンプレ感漂うメッセージはもらった方も寂しく感じるものです。少しだけでも内容をひねってみましょう。
(「そうは言っても、書くことが思いつかない…」という場合は、下の見出しでそれほど親しくない上司に向けたメッセージのコツを紹介するので参考にしてみてください。)
【異動】上司・先輩へ贈るメッセージ文例4選
異動する上司へのメッセージ文例をシーン別に紹介するよ。
引っ越しを伴う別地域への異動
〇〇さん、今までお世話になりました。
〇〇さんのもとで働いた◯年間、本当にたくさんのことを学ばせていただきました。
新たな環境になりますが、体調を崩されないように何卒ご自愛くださいませ。
〇〇課長
これまで大変お世話になりました。
いつも優しく、時に厳しくご指導いただいたことが、今の自分の大きな糧になっています。
本当にありがとうございました。
本社でのますますのご活躍を心よりお祈りいたします。
他部署への異動
〇〇さん、今までありがとうございました。
これからお会いする機会が少なくなってしまうのは寂しいですが、次の部署でのご活躍をお祈りしています。
〇〇さん、これまでお世話になりました。
配属は変わりますが何かとやりとりのある部署なので、ときどき顔を出しに伺いますね。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
このたびはご栄転おめでとうございます。誠実に仕事に取り組む〇〇さんの姿勢に、いつも刺激をいただいておりました。今後のますますのご活躍をお祈りいたします。
【退職・転職】上司・先輩へ贈るメッセージ文例7選
転職による退職
転職により退職する上司へのメッセージは、転職先での活躍に触れるとgood!
ご転職おめでとうございます。
仕事で辛い時、〇〇さんがかけてくれる優しい言葉にいつも救われていました。
新天地でのご活躍を心よりお祈りしています。
これまでたくさんのご指導をいただきありがとうございました。
〇〇さんはいつも的確にチームを引っ張ってくださり、本当に頼もしいリーダーでした。
陰ながら、次のステージでの〇〇さんのご活躍を応援しております!
定年退職
定年で退職する上司にはお礼の言葉と長年勤め上げたことへのねぎらいの言葉を!
〇〇さん、定年退職おめでとうございます。
これまでの温かなご指導に、深く感謝いたします。
今後の人生が素晴らしいものでありますよう、お祈り申し上げます。
定年退職おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
新しい職場に行かれましても、ますますお元気なご活躍をお祈り申しあげます。
〇〇さん、長らくのお勤め本当にお疲れ様でした。
何かと気にかけていただき、〇〇さんは私にとっていつも若々しい素敵な先輩でした。
健康にお気をつけて、これからも元気にお過ごしください。
結婚・出産による退職
寿退社や出産で退職する上司へのメッセージには、祝福の言葉を添えよう!
〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。
いつも明るく〇〇課を盛り上げてくれた〇〇さん、きっと素敵な家庭を築かれることと思います。
末永くお幸せにお過ごしください。
長い間お世話になりました。
〇〇さんのもとで働く中で、〇〇や〇〇など、たくさんのことを教えていただきました。感謝の気持ちでいっぱいです。
出産に向けて大事な時期ですので、お身体を大切になさってください。
【寄せ書きへの一言】上司・先輩へ贈るメッセージ文例3選
色紙への寄せ書きやメッセージカードに書く一言、おまけで英語の文例も紹介するよ。
〇〇さん今までお世話になりました。ありがとうございました!
〇〇さん長い間ありがとうございました。新天地でのご活躍をお祈りしています。
Best wishes for your continued success !
(ますますのご活躍をお祈りいたします!)
【ワンポイント】親しくない上司・先輩へのメッセージのコツは?
直接関わりがない、短い間しか関わっていない、というようなあまり親しくない上司には、以下のような構成でメッセージを組み立てるのがおすすめです。軸の通ったメッセージになりますよ。
1.お礼の言葉(書き出し)
…今までお世話になりました。
…これまでありがとうございました。
2.エピソード(本文:ここがミソ)
…隣の部署から〇〇さんの頼りがいのある姿をいつも拝見していました。(相手の良い印象)
…〇〇プロジェクトの成功は〇〇さんが担当されてこそのものだったと聞き及んでおります。(本人が担当していた仕事)
…〇〇さんには営業についてゼロから教えていただきました。(あれば、教えてもらったこと)
…〇〇さんの気配り力を見習いたいと思います。(わかれば、相手の性格や特徴を褒める)
3.今後へのエール(締め)
…新天地でのご活躍を心よりお祈りしています。(転職や異動)
…旦那さま(奥さま)と、末永く幸せにお過ごしください。(結婚による退職の場合)
【番外編】自分が異動・退職する時に上司へ贈るメッセージ
自分が異動する側の場合には上司にどんな挨拶をしたらいいのかな?
これまで大変お世話になりました。
〇〇さんに教えていただいたことを忘れず、次の部署(職場)でも精進いたします。
感謝の気持ちで送別しよう
異動や退職は相手にとってもひとつの節目です。こちら側から感謝の気持ちや今後を応援する気持ちを伝えることで、これまでの自分が職場の部下や後輩の目にどう映っていたのか、形になって見えるという意味でも感慨深い気持ちになるかもしれません。
お世話になったという感謝の気持ちを込めて上司を送り出せると良いですね。
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