産休に入る前には、社内や社外の取引先などに挨拶をしますよね。いつ、どのように伝えれば良いか迷う方もいるのではないでしょうか。ここでは、挨拶用のお菓子やメッセージカードに添える一言、社内・社外宛てのメール文面、朝礼などの場での口頭メッセージなどシーン別の文例を紹介します。
産休の挨拶メールのポイント!注意点は?
産休前のメールの基本要素3つ
安心してお休みに入り、スムーズに復帰するためにも、産休前にはしっかりと挨拶しておきたいね。まずは、3つの基本要素をチェックしておこう。
・いつから休暇に入るのか、時期を明確にする
・不在中の引き継ぎは誰にするのか、後任を明確にする
・休みをもらうことへの感謝の気持ちや復帰の予定を伝える
産前産後休暇、育児休暇を合わせると長期間の休暇になることが多いですよね。「いつから休暇に入るのか」、「自分の業務を誰に引き継ぎぐのか」を明確にしておくと、仕事上で関係のある相手にとって、事前の準備や心づもりがスムーズです。
また、周囲への感謝の気持ちや不在にすることへの気遣いを表す言葉を入れると、より丁寧な印象に。復帰後のことについて触れるのも頼もしい印象になります。
産休前の挨拶メールの注意点
産休挨拶に注意点すべき点はあるの?
・復帰日はあえて明言しないでおく
・「ご迷惑をおかけします」の過度な多用は避ける
復帰の時期をはっきりと伝えた方が良いのではないか、と感じるかもしれませんが、子どもが保育園に入園できるのか、といった事情で当初の予定どおりに復帰が叶わない可能性もあります。復帰に対する意思は伝えながらも、「来年の春以降」などぼかした表現にしておくと安心です。
また、つい使いがちな「ご迷惑をおかけします」という表現。後任の担当者がいる場合は、後任の方が「頼りないと思われている?」と不快な気持ちになる可能性があります。もちろん、産休・育休という長期的な休暇は、周囲のサポートあってこそ取得できるもの。感謝の気持ちは忘れないようにしたいものです。しかし、迷惑をかける、という言葉をあまりに多用する必要はないでしょう。
産休の挨拶メッセージ・メール文例【社内編】
社内への挨拶メール文例
別の部署の方など、社内でもメールでの挨拶は便利だね。
件名:産休について(〇〇課 鈴木すずめ)
お疲れ様です。〇〇課の鈴木です。
私事で恐縮ですが、◯月◯日から産休をいただくことになりました。
不在時の後任は、田中さんにお願いしております。
産休後は引き続き育休に入るため、復帰は来年の春以降を予定しております。
長期間の不在となり恐れ入りますが、復帰後にはまた杉本さんと一緒にお仕事ができることを楽しみにしています。
最終出社日は、◯月◯日の予定です。わずかな期間となりますが、残りの出社日もどうぞよろしくお願いいたいします。
お菓子やメッセージカードに添える一言文例
休暇の直前に渡す菓子折りやメッセージカードに一言だけ添えたい場合の文例を見てみよう。番外編として、英語のメッセージも紹介するよ。
・産休をいただきます。復帰後にはまたよろしくお願いします。
・産休・育休のためしばらく不在にします。恐れ入りますがよろしくお願いいたします。
・妊娠期間中は何かとお気遣いいただきありがとうございました。
・明日から産休に入り、来年の春以降に戻る予定です。お休み明けにはまたよろしくお願いします。
・今週末から産休をいただきます。〇〇プロジェクトの途中でお休みすることになりご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。復帰後、また一緒に働けることを楽しみにしています。
・I’ll take maternity leave. I’m looking forward to working with all of you again !
(産休をいただきます。また一緒に仕事ができることを楽しみにしています!)
「産休前に社内でお菓子を配るべきか?」に迷う場合は、これまでに社内で産休を取った方がいれば、前例があるのかを確認しておくと安心です。
また、お菓子を配る範囲についても事前に検討してから準備を進めると良いでしょう。規模が大きい会社なら上司と同じ部署の同僚、小さめの会社なら全社員、など無理のない範囲で用意するのがおすすめです。
産休の挨拶メール文例【取引先・社外編】
取引先には、メールで伝えることが多いよ。メールを送ってから後日、打ち合わせや電話する際に改めて伝える2段構えの伝え方も丁寧で◎。手紙にまとめても丁寧な印象に。
件名:産前産後休暇のご挨拶【〇〇商事 鈴木】
株式会社△△ △△部 小林様
お世話になっております。
〇〇商事〇〇部の鈴木でございます。
私事で大変恐縮ですが、出産のため◯月◯日からを休暇をいただきます。
休暇中の業務については、後任の田中が担当させていただきます。
何かございましたら、田中あてご連絡いただけますと幸いです。
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〇〇商事〇〇部〇〇課
田中からす
TEL:090-XXX-XXXX
E-mail:karasu.tanaka@XXX.XX.XX
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御社にはご迷惑をおかけしないよう努めてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
なお、休暇からの復帰は◯年春以降を予定しております。
長期間の不在となり大変恐縮ですが、復帰後にはまた小林様とお会いできることを楽しみにしております。
本来であれば直接お会いしてご挨拶すべきところ、メールでのお伝えとなり失礼いたします。
末筆ではございますが、皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます。
産休前のスピーチ文例!朝礼・対面で伝えるメッセージ
職場によっては朝礼の時間などで関係者に一斉にお知らせをする場合も。大勢の前で緊張するかもしれないけど、文例を参考にリラックスして臨んで。
産休に入る前の挨拶例
〇〇課の鈴木です。出産のため、◯月◯日から産休に入ることになりました。
休暇中の担当業務は、田中さんに引き継ぎいでいただくことになっています。(田中さんよろしくお願いします。)
最終出社日は◯月◯日の予定なので、あと少しの期間になりますが引き続きよろしくお願いいたします。
産休直前(最終日)の挨拶例
私事ですが、明日から産休をいただきます。
つわりで体調がすぐれない時期も、お腹が大きくなってからも、みなさんには何かと気を遣っていただきありがとうございました。
産休のあとは育休に入ります。復帰の具体的な時期については今後決まる予定ですが、復帰後にはまたみなさんと一緒にお仕事を進めていけるよう、まずは無事に出産したいと思います。
長らく不在になりご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
産休挨拶の時期は1ヶ月前が目安
産休に入る時期が決まったら、社内にも社外にも休暇に入る1ヶ月前を目安に挨拶をすると良いでしょう。あまりに直前になると、担当者の変更など引き継ぎが慌ただしくなるので、余裕を持って伝えたいところです。
1ヶ月前を目安にメールや口頭で連絡をし、実際に産休に入る直前に改めて挨拶をすると相手にも状況が伝わりやすいでしょう。
気持ち良く挨拶して産休へ臨もう
産休・育休を合わせると長期間のお休みになることが多いでしょう。復帰後には周囲とスムーズに業務が進められるようにしっかりと引き継ぎや挨拶をしておくのが理想です。周囲の方のサポートがあってこそ、安心してお休みに入れることは心に留めておきたいもの。きちんと挨拶を済ませて、リラックスした産休・育休を迎えてくださいね。
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